CPUと待ち時間

二週間のご無沙汰でした。SALです。

年明け第一回目の「ヘッドホンアンプ考」の最後で「-12dB のバーゲイン」と表現しましたが、これはパワーアンプの増幅率(電圧比率)への補正を表わしたものです。
本文の論旨からいけば、電力回路の減衰器なので、単体での電力伝達率として表現すべきでした。
その場合は、負荷インピーダンスに依存しますので、
取り敢えず、64Ωで近似すると、更に -9dB 食われ、大体 -21dB ぐらいです。
8ΩSPドライブに対して、ミュートSW入り(-20dB)程度と思っていただければ結構かと思います。

話は変わりますが、最近頂いたお便りの中に「CPUを替えると待ち時間の改善ができますか?」といった旨のものが有りました。
P44及びリサンプリングは、倍精度浮動小数点演算を多用するので、かなり時間を食いますが、逆に言えば演算能力による影響も大です。
(P40は傾きチャンクを利用することで、残りの計算時間はP21~P36と同程度になります。)
実際どの程度の依存性があるかを見る為に、「CDデータを、192KHz にリサンプリングする」場合の待ち時間を測定しました。
また、内蔵の傾き算出時間は、Matrix24 を使った値です。
使ったCPUは、①Core i7(920:7.4/7.4)、②Core2 Quad(Q9400:7.2/7.2)、③PentiumD(945:5.1/5.3) の三つです。
OSは何れも Windows7 で、カッコ内のコロン以降の数値は、CPUとメモリーの評価サブスコアです。
楽曲ファイルの長さは、14:13(853sec.) です。
また、初回は実際のメディアからの読み出し時間という不確定な要素が追加されるので、二回目以降にしました。
(精度の悪い測定法ですが、複数回で同じ結果でした)

結果(時計を使った目視計測なので、秒単位です)
① 傾きチャンク1秒:傾き算出なら9秒:リサンプリング22秒
② 傾きチャンク1秒:傾き算出なら12秒:リサンプリング34秒
③ 傾きチャンク1秒:傾き算出なら20秒:リサンプリング52秒

「改善」と言うからには半分以下にならなければなりません。
③→① であれば、53秒が23秒(傾きチャンク無しで、72→31)なので、
「効果有り」としても良さそうですが、③が現役の可能性は低いと思います。
但し、①も今となっては古々タイプなので、最新CPUならば結構良い値が期待できそうです。

WFP4Exp側もマルチコアを生かしていないので、その為だけでCPUを替えることはお勧めできません。
もし買い換える場合には、実際のパフォーマンスを比較してから決めると良いでしょう。
(もし Atom 系からの変更であれば、効果は絶大ですが…)

結論:
当然、効果は有ります。
しかしながら、コストに見合っているかは、総ての面でケースバイケースでしょう。

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