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アップサンプリングは何のため

二週間のご無沙汰でした。SALです。

6日にリリースした WFP4Exp.exe(1.67) は、如何でしたでしょうか?
SALは今、これまでのことと趣を異にする、ちょっと面白い実験を計画しています。
もし、良い効果が出るようであれば、発表できるかもしれませんが、今は未だ準備段階です。

先日、352.8KHz をキーワードに、ネット上を検索してみましたが、
未だに、「アップサンプリングの目的が、例のぎざぎざを縮小することにある」との印象が拭えません。
もしそうならば、最近のDACの多くが、入力したPCMデータの標本化周期を再分割して、
その差分を積み上げる(マルチビットデルタシグマ方式)ことでアナログ変換している訳ですから、
わざわざ時間的揺らぎのリスクを犯して、外部でアップサンプリングしてドライブする必要はありません。

同じ文言を繰り返すようで申し訳ありませんが、
単にぎざぎざを縮小しても、エイリアス(Alias)が縮小されるわけではありません。
本来の在るべき標本値を再現して、初めてエイリアスの顕在化を抑えることができるのです。
例えば、元の落差を正の値とすると、
2倍のアップサンプリングの場合、「正しい中間点を通した落差の大きい方≧元の落差の半分」になります。
等号は、中間点がたまたま標本点の中点になっていた場合だけです。
つまり、落差を小さくする目的は、エイリアスの追放とは全く別物です。
「正しい中間点を通した落差の大きい方>元の落差」の場合さえあります。(もう一方は負で、クリップの要因)

「百聞は一見に如かず」と言いますので、平均(最小)落差で256分割した場合の、エイリアス顕在化スペクトルを、添付します。
当然ながら、このスペクトルは 128fs 迄存在するのですが、だらだら続けても余り意味がないので、2fs迄 即ち第三エイリアスの顕在化までを示します。

この図から判るように、現状のDACを使う限りは、16倍(fs=705.6KHz)でやっと1%以下に抑えられそうなのです。
しかしながら、主要成分を 14KHz 以下に限定すれば、352.8KHz(P48) も悪くないです。
但し、時間的な揺らぎに対するマージンが厳しくなるので、等時処理(Isochronous)及びそれに準ずる部分が極小になるように構成すべきです。
やはり抜本的な解決は、DACチップ内部分割での差分を、ソフトDACによる精度の高い値にすることが必要でしょう。