K’s です。
制作中の ジャズ・ボーカル SACD アルバムのミックス&マスタリング作業もだいぶ進んでおり、最終CD層に収納する時、どの程度のダイナミックスを確保するかを決めないと、次の工程に進めない時期となった。
難しいのは、ダイナミックスを大きくとった場合には、本格的オーディオ装置で大きな音量で聴くと、生演奏を聴いているような快感が得られます。 反面、小型装置や小音量で聴いた場合には、とても貧弱な音に感じてしまいます。
勿論、音圧を上げる加工をすれば、小音量で聴いてもOKですが、ダイナミクスは少なくなり生演奏の音とは乖離する方向になってしまいます。
このバランスをどうするかの、さじ加減が難しい訳です。
K’s としてはCD層に入れる楽曲は70dB程度のダイナミックスを確保したいが、その音が「オーディオに興味のない人(マジョリティー)にとって耐えられるレベルかどうか?」を SAL さんにも確認してもらいました。
ギリギリの線で、なんとか大丈夫そうなので、この値をリファレンスにして進めることに決めました。
(長くなるので詳しくは述べませんが、この70dBと言うのは、K’s の勝手な捉え方であり、実際の楽曲をRMS(VU)メーターで確認すると小さな音量のところと、大きな音量のところの差は概ね30dB程度の差になります)
次の値は、K’s のアルバムに入れる曲の現状値です。
——- K’s Jazz vocal album ——-
Left Right
Min Sample Value: -30341 -28994
Max Sample Value: 27247 25800
Peak Amplitude: -0.67 dB -1.06 dB
Possibly Clipped: 0 0
DC Offset: 0 .002 0 .005
Minimum RMS Power: -92.33 dB -85.28 dB
Maximum RMS Power: -8 dB -11.28 dB
Average RMS Power: -22.19 dB -22.96 dB
Total RMS Power: -21.12 dB -21.89 dB
SACD の出来上がりが楽しみです。
ところで、音圧(Pa)、音圧レベル(dB)、音量(Phon)は、それぞれ音の大きさを表す言葉ですが、ついつい無意識に使ってしまいます。 オーディオファイルとして、本当は区別して使いたい言葉ですね。
では・・・