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和田特機株式会社HP

ヘッドホンアンプ考

新年のご挨拶を申し上げます。SALです。

年明け第一回目の今回は100%アナログデバイスの話をします。
SALは一年前より、社内での音質比較の装置として、ヘッドホンも併用しています。
最初は、プリアンプ(C-200L)のヘッドホン出力を利用していましたが、一工夫することにしました。

むか~し昔 試行錯誤の末に完成させた、全段コンプリメンタリA級PAの現代版を作ろうかと計画を立てましたが、
長い間ソフトウェア一本で生計を立てている内に、すっかり体と心が鈍ったせいか、気力が湧きませんでした。
そんな時目にとまったのが、部屋の片隅で眠っていた 12AU7(SRPP)ドライブのKT88シングルアンプでした。
「そんなおもちゃどうする気?」と言う声が聞こえてきそうですが、騙されたと思ってSALのアイデアを聞いてください。

A級なのは良しとしても、出力レベル(残留ノイズも含む)と負荷側からみた高インピーダンスは困りものです。
しかしながら、この困りものを逆手に取る方法があります。
アンプ-ヘッドホン間に、純粋な抵抗のT型のアッテネータを挿入します。
(負荷インピーダンス、減衰率、DF を、三つの抵抗値で調整できます)
(勿論、抵抗値が非負の範囲でですが…)
現在は、6Ωと2Ωの抵抗を直列にしてSP端子に繋ぎ、2Ω側からパラレルにヘッドホンを繋いだ状態(6-2-0)です。
オーバーオールのNFBは掛けません。
これは、アンプ側のインピーダンスを高くする為でもあります。
ヘッドホンのインピーダンス(66)も、2Ωより充分高いので、計算上双方を無視します。
結果、アンプからは8Ωの純抵抗が負荷になっておりますが、ヘッドホン側からは2Ωの純抵抗が見える筈です。
大事な点は二つです。
① アンプの負荷が、ほぼ8Ωの純抵抗と一定している。
② ヘッドホンに対するダンパーが純抵抗でSALには適度なダンピングファクタである。
特に、②の「パッシブダンパー」は重要です。
半導体アンプの台頭以来、アンプ出力の低インピーダンス化が進みましたが、何れもNFB(ダーリントンも含む)による「アクティブダンパー」です。
一時は、「負のインピーダンス」を謳ったきわものまで出現したことがあります。
互いに相手が、周波数依存性の無い純粋抵抗に見えることの大切さは、デバイス別に動作原理を考えればお解り頂けると思います。

また、このダンパー回路は -12dB のバーゲイン(所謂バーゲン!)を持ち、残留ノイズの低減にも貢献しています。
アンプ本体の改造としては、B電源のチョーク出口の静電容量を4倍にして、ハムの低減とB電源ON時のショックを抹消しています。
それと、最近全球新品(といっても中国製)に交換しました。

後書
どの球も、指で弾くと結構大きな音を出します。
ヘッドホン用なので良いですが、SPだと無視できない影響かもしれません。

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