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アナログの音を聴く!

K’s です。
明けましておめでとうございます。

この何年かは、録音、再生、共にディジタルオーディオへの取り組みに明け暮れていますが、ときどき無性に純粋なアナログの音が聴きたくなります。

アナログ系はLP レコード、カセットテープ、オープンリールテープの3つの再生が可能ですが、音質的に有利なのは圧倒的にオープンリールテープです。
LP レコードはカッティング時における振幅の制約があるため、うまくカッティングできるように音質を犠牲にしてマスタリング工程で音源を加工してしまいます。
オープンリールのミュージックテープは、そのLP レコードの音源にしていることもあり、マスタリングで音質を損ねるような加工はしません。
特に38センチ2トラックの良質なミュージックテープの音には魅力を感じます。

K’s のオーディオルームがガラクタ置き場のようになっているので、使わない機器を処分して綺麗に片付けたいと思っていました。
幸い年末年始の休暇が9日間もあるので、この休みを利用して思い切ってオーディオルームの整理と使用頻度の低いオーディオ装置を処分することにしました。
一番邪魔になっていたオーディオ機器が、先ほどのオープンリールのテープデッキなのです。

K’s が使っていたものは、DENON の業務用テープデッキでDN3601R とDN3602R でした。
90年代に作られたもので、堅牢なメカに支えられ安定した走行系とDCアンプ構成の録再アンプで、とても良い音がしました。
ところが写真のような大型コンソールに入ったものなので2台並べると、1畳分のスペースが必要になる訳です。


忘れた頃に使うだけなので稼働率から考えると、そのスペースが勿体なく涙を呑んでお嫁に出すことにしました。

その代わりに迎え入れたテープデッキが、DENON の民生用テープデッキでDH-710F の中古品です。
これは79年製なので、35年も前のご老体です。
先ほどのDN3602R と比べると、メカ(走行系)もアンプも比較になりませんが、当時の民生用としてはしっかりした作りのテープデッキです。


K’s の癖で、使う前に分解可能なところまでバラして、オーバーホールしてみる事にしました。
メカ27Kg、アンプ8.5Kgと重たいですが、幸い2ピース構成になっていた為、分解は容易にできました。(組立てるには結構時間が掛かりましたが・・・)
鋳物のメカベースやACサーボ3モーター、エアーダンパー式のテンションアームなど、メカは業務用のDN3602R と良く似ており、DH-710F がDN3602R の設計のベースになっていたような気がします。
但し、メカ制御のロジック回路はIC ロジックになる前のリレー式でした。

肝心の音質は業務用のDN3602R には敵いませんが、なかなかしっかりした音がします。
38センチの時、高域は30KHz 近くまで伸びており、気持ちの良い音がします。
ちょっと計算違いだったのは、DN3602R はラインレベルでのバランス入出力に対し、DH-710F はアンバランスかつ、マイクプリ付であることです。
設置面積は横幅50センチ、奥行30センチなので、今迄と比べて大幅に省スペースで済むため助かります。

最近入手した38センチ2トラックのミュージックテープでJAZZ ボーカルを聴いてみると、実在感の高いボーカルが目の前に現れ、安堵感のあるゆっくりとした時が流れます。
このような高質なアナログの音を聴くと、ディジタルオーディオの完成度(A/D、D/A 共に)に疑問を抱いてしまいます。
何が大きく違うのかは、一言では語れませんが、敢えて言うならば「自然な実在感」が心地よい、すなわち「滑らかさ」なのでしょうか?

音源制作も含め、ディジタルオーディオもまだまだ研究の余地があると思うので、アナログの音を聴くことによって、やる気が湧いてきます。